うすば蛉蜻日記

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5月12日(水) 貧乏自慢

今日、夕方まで帰って来ないはずの社長が3時に帰って来た。ちぇっ(オイオイ・・・)
帰ってくるなり私を呼ぶので、なんの仕事を言いつけられるのかと思ったら、私の市県民税が来ているという。
母子家庭の平均年収は普通の家庭の約3分の1だというが、我が家はその典型的な母子家庭なので、市県民税も社会保険も支払っていない。
「去年、急に収入増えたってこと、ありますかね」と、社長が聞く。
あんたが私に給料支払っているんでしょ。去年も昇給なしだったじゃないか!と言いたいのを堪えて、そんなことはありませんけど、と答えた。結局、その件は会社の税理士の書類提出ミスと判って、一件落着?した。

そんなわけで、うちは貧乏だ。どのくらい貧乏かと云うと、う〜ん…実感はない。自分の服は、昔の服がそのまま着られるので(似合うかどうかは別として)去年は赤札のワンピース1枚と、リサイクルショップで300円のトレーナーを買ったくらいだ。出かける時には、安上がりなホリデーパスなどを利用し、無料施設や公園めぐりをして、めいっぱい遊んでくる。給料日前にサイフの中には、50円しかない。なんて事もかつて独身だった時も、結婚当初にもあった事なので、なんとも思わない。実のところ、ご飯が食べられないほどではないので、貧乏だとはあまり思っていないのだ。
私は子供の頃から(実家が)貧乏なので、これくらいの貧乏は屁でもない。昔は、給食費をまともに払えた月がないくらいだった。それなのに私は1年生の、まだ給食がない時に6年生の姉の教室へ行って姉と一緒に給食を食べたり、授業を受けて6時間目が終わってから家に帰ったりしていた。昔は、そういう点ではのんびりした、いい時代であった。
私も結婚した時は、子供に給食費も払えないような恥かしい思いはさせたくないと思って、毎月決まった給料を持ってくるサラリーマンを選んだわけだが、離婚した今は福祉のおかげで給食費は毎月振り込んでもらえるし、医療費も薬代は全部、請求さえすれば戻ってくる。そして、児童扶養手当も全額もらっている。昔、会社勤めをしていた時には、きちんと税金を払ってきたのだから、当然の権利と思っている。こんなことで、恥かしいとか惨めだとか思っていては子供たちを食わせて行かれないのだ。
もらえるものは、何でももらいましょ。というのが、今の私のスタンスである。だから、会社の同僚からも色々なものをもらっている。22歳の娘さんのお下がりの服だって、着ちゃうもんね。遠慮したり、好意を悪く受け止めては相手に失礼だと思っている。
離婚する時に夫から「離婚したら今より生活レベルが落ちるぞ」と、云われて確かに経済的にはその通りになったが、それがなにさ。今の方が楽しい毎日だもんね〜なのだ。
♪いいじゃ〜ないの〜しあわせ〜ならば〜〜…知ってる人は少ないだろうな、この歌。


5月11日(火) 宇宙からの呼びかけ

今日になって大変なことに気がつく。昨日は遠足の予備日で子供たちは弁当を持って行く日だったのだ。タロもジロも何も言っていなかったが、昼飯はちゃんと食べたのだろうか・・・
昼休みに昼寝をすれば寝過ごして遅刻をするし、昨日はあまりいい日ではなかった。

それに昨日は会社から帰ってから、ずっと耳鳴りがしていた。仕事で、もう2週間くらい社長が講演した時のテープをイヤホンで聞きながら文書に起すという作業をしているせいかも知れない。何かをしていた時は あまり気にならなかったのだが、夜になり布団に入ると、ピーというのかキーンというのか、金属音が耳の中で鳴り続けてなかなか眠れなかった。
頭の中に超音波発生器でも入っているのではないかと思ったほどである。これがひどくなると
「宇宙人が私に電波を送ってくるんです〜!!」という騒ぎになるのだろうか。ちょっと違うかも知れないナ。

しかし私は小学生の頃、金星を見上げるたびに、なぜか異様に懐かしさがこみ上げてくるという、おかしな気持ちを胸に秘めていた事があった。私はホントウは金星人なんだわ、とさえ思っていたのだ。
「いつか私を迎えに本当のお父さんとお母さんが来るハズ」…とても想像力豊かな子供であった。
知る人ぞ知る『矢追順一スペシャル』では、よく宇宙人に連れ去られて体に何か機械を埋め込まれた人の話などもやっているし、金星人などがすでに大勢地球に潜入して普通の人間として生活していると云う話もある。
私が子供の頃は、ユリゲラーブームが起きて、第一次?UFOブームでもあった。テレビでは『超能力スペシャル』だとか、『私はUFOを見た!』といった特番をやっていた。
私も夜になると空を見上げては、流れ星をUFOと間違えて家族中を呼んで大騒ぎをしたりしていた。UFOが私の家の真上に来て、夜空にメッセージを書くという『未知との遭遇』ばりの夢を見たのもこの頃であった。

ジロは大変な怖がりで、テレビでUFOに連れて行かれた人の話などを見た後は必ず私にまとわりついてくる。
「ねえ、ママ(こういう時は、なぜかママになる)。UFOがもし来たって雨戸が閉まっているから大丈夫だよね。入ってこないでしょ」 真剣に言うジロを見ると、つい、からかいたくなるのが私の悪い癖だ。
「う〜ん、どうかな。お母さんだって子供の頃、寝ている間に宇宙人に連れて行かれたことあるし〜」
「う、うそだ〜」
「じゃ、ここ触ってごらん。宇宙人に埋められた機械入っているから」と、耳の軟骨を見せる。
「うそつかないでよね〜」そう言いつつジロの目は半信半疑なのである。
「ワタシハ ホントウハ ウチュウカラ キマシタ・・・・・」
私が突然、おかしなイントネーションで喋り出すとジロは、半泣きになって怒る。 
「お母さん!!やめてよね〜。嘘つきはいけないんだよぅ」
「判った、ゴメン、ゴメン。でも今日辺り、お友達がUFOに乗って遊びに来るって云ってたんだよなあ」と、まだやっている。
あまりしつこくすると、本当に寝なくなったり怖い夢を見て夜中に起されるので、ほどほどにして嘘をついた事をジロに謝って終わるのだ。
しかし、実を云うと子供たちが寝静まった夜更け、家の上空に浮かんだアダムスキー型円盤に乗り込み、私は時々里帰りをしている。


5月10日(月) 間違い電話V

間違い電話の中でも腹が立つのは、夜中の間違い電話である。電話に出たとたんにブチッと切るのだけはやめて頂きたいものである。すみません、の一言でまったくこちらの気持ちは違うのだから。そのいい例が以前、ニ度ほど我が家にかかってきた間違い電話である。
ぷるるる・・・はっと目が覚めて、受話器を取る。部屋の中は真っ暗である。隣の部屋ではタロとジロが寝ているので、起こさないように素早く電話に出た。年老いた親がいると、夜中の電話にはどきっとする。ひょっとして親に何かあったのだろうか、とまずはその不安が頭をよぎる。
「もしもし!」 受話器を取りながら時計に目をやると、夜中の1時を廻っている。
「ドイですけど」 受話器の向こうから妙に落ち着いた若い男の声。
「はあ・・・」 からだは起きていても頭はまだぼんやりしているので、情けない対応になる。
「・・・ドイですけど」 相手は自信を持って、私に話しかけているようだ。電話には女がでるコトになっているらしい。
「・・・どちらのドイさんでしょうか・・・」 私はまだ頭の半分が寝ている。
「あ、すみません。どうやら間違えたみたいです」 相手もようやく自分の間違いに気付いたようだ。
これまでの経験から、間違い電話は二度続けて掛かってくることが多い。また間違い電話を受けるのも嫌なので私は相手にどこに掛けたのか聞いてみた。番号は全然、我が家の番号とは違う。第一、都内にかけていたのだ。
失礼しましたと最後まで礼儀正しく間違い電話の主は、電話を切った。意地の悪い私は、どこかで若い女をナンパしたものの、嘘の番号でも教わったんじゃないの〜?と思っていた。
その何ヶ月か後、また夜中に電話がかかってきた。
「ドイですけど」・・・ん?この声は・・・もしやと思ったが、寝ていたので、またも間の抜けた対応。
「・・・はあ」
「・・・ドイですけど」相手は、またも自信たっぷり。
「・・・どちらのドイさんでしょう」以前と同じ返事をしながら、その声の響き、口調に聞き覚えがある事を確信した。
「あ、すみません。間違えたようです」向こうは、また同じところへかけてしまった事に気付いたのかどうか。
前にも聞いたが念のためもう一度、何番にかけたのか聞いてみるが、やはり違う番号である。ドイさんは、また丁寧なお詫びの言葉を残して電話を切った。
それにしても、数ヶ月も経ってから同一人物から間違い電話がかかってくるとは、一体どういう訳なのか。すっかり目が覚めてしまったので、考えるともなくさっき聞いた番号を思い出していた。そしてあることに、ハタと気付いた。私の住む川越の市内局番は33。相手も川越の人だった。そして、相手がかけたつもりでいるのは都内である。つまり03-3××・・・。市外局番の頭の0がどういう訳か抜けてしまい、その後の33-××××までが、たまたまうちの番号と同じだったのだ。なるほど、そういう訳だったのか。
ドラマなどでは、こんな間違い電話から恋が生まれたりするのだろうが、それ以降、我が家へドイさんから電話がかかってきた事はない。


5月9日(日) 天は我を見放した

遠い昔のような気がするが昨日のことだった。スキャナーを買おう!と決心した私は午後2時半、子供たちを連れていざ、スキャナーを求める旅へ出た。(この芝居がかった雰囲気はいったい何なんだろう)
駅(徒歩1分)へ着いた時、空はどんよりとした雲が広がり、あまつさえ雷鳴が何処ともなく鳴り響いてきた。通り雨か?と思ったが家に置いてきた愛機モウちゃん(パソの愛称)のことが気にかかる。もし、雷でも落ちたら大変だ。家に引き返し電源プラグをコンセントから引きぬいて、再び駅へと向かう。
嗚呼!この時に天の声、雷鳴の音をしっかりと聞いておけば、この後に起きる悲劇も防げたのだろうに・・・ 川越駅についた時には、雨が降り始めていた。稲妻が光り、雷もゴロゴロ・・・あちこちで鳴っている。しかし、行かねばならぬのじゃ〜。何かに導かれるように私たちは電車とバスを乗り継いでラオッ○スの前に立っていた。
まっすぐにスキャナー売り場へと向かう。私の目はそこに燦然と輝くあるスキャナーに釘付けになった。いや、単に値段が安かったというだけのことなのだが。定価19800円が9800円!や、安い…。それでも、他の機種も意味もなく蓋を開けたり閉じたりして、検討している素振りはしてみた。何度も値札を見ては、ああ、これを買ってしまうと今月はお茶漬けだけの生活になるなぁ…と思案して、結局は最初に見た一番安いスキャナーを買ってしまった。もっとも、最初から悩むこともなかったのだ。予算は1万円程度だったのだから。それでも、あと4,5千円くらいなら出そうかと思っていたのだが、他のものは1万円くらい高くなってしまうので、やはり私が買うべきスキャナーは、その製品しかなかった。
これも運命の出会いか、と思ったりしたのは大きな間違いであった。レジのお兄さんに
「雨が降っているので、ビニールで包んでください」と、ずうずうしくも梱包を申し入れて、ずいぶん手間取らせて包んでもらったスキャナ―を下げて外へ出てみると、すっかり雨はやんでいた。
また、バスに乗り、電車に乗ってやっと我が家へたどり着いた。やった!6時半に間に合った。ナントカ天使「てんてんくん」というテレビアニメの主題歌をどうしても聴きたかったのだ・・・・どうしてかって?それは歌を聴いてくれればわかります。
テレビも終わって、早速スキャナーを取りつけた。再起動してください。はいはい。再起動しましたよ〜。あり?
「接続ができていません。電源と接続を確認してください」・・・・・ちゃんと、説明書の通りにプリンターポートに繋いで、ドライバいれて、専用ソフトもインストールしたのにぃ…どぼじで・・・
何度もケーブルを抜き差しして、しまいには本体のネジまで取れるほど頑張ってもだめだった。1回だけ、動いたのだがスキャンした画像が途中で切れた状態だった。もう一度やり直そうとしたのだが、それ以降、何度やってもスキャナーが認識すらされない。
結局、今日になって親愛なる友人夫妻がお助けマンとして来てくれたのに、不良品らしいということになり、ラオッ○スへ電話をした。すると、あっさり交換を申し出てくれたのだった。
昨日からの長い一日はいったい何だったのだろう。私は電気製品に見放された女なのだろうか・・・考えて見れば、これまで初期不良で交換した電気製品は数知れず。「てんてんくん」は、見られたけれど、天は我を見放した・・・


5月7日(金) いまどきの男

ジロが今日、女の子の友達を連れて帰ってきた。三人で何をするのかと思えば、友達の退院祝いにマスコット人形を作ってあげるのだと云う。ジロは保育園育ちなので、針と糸をまがりなりにも使うことができる。保育園では年長組になると、ぞうきんを縫ったり、クリスマスのプレゼントを入れる袋を自分たちで作っていたのだ。学童保育室に入っても、女の子と一緒になって手芸をしたりしていた。そういえば一時期、マスコット人形作りに凝って、ワニさんだとか、ブタさんなどをずいぶん家に持って帰って来たことがあった。
タロは家庭科で袋物を縫ったりしているが、小学校の授業で生まれて初めて針と糸を持ったので、不器用この上ない。私は出来るだけ自分の負担を軽くしたいという下心があるので、裁縫でも料理でも何でも出来る男は大歓迎だ。そういうオムコサンが来てくれないものかと思う。
だが、待てよ。タロやジロが結婚した時に、お嫁サンに代わって台所へ立っている自分の息子を見てどう思うだろうか。その時に、そんな息子の姿を見て、ニコニコしていられる自信は、私にはない。


5月5日(水) 家庭内戦争

今日は、HPを通じて友達になったF夫妻とお互いの子供を連れて映画を見に行った。映画を見たのはここ数年で『踊る大捜査線』に続いて2回目。私にしては珍しくよく見ている。
『バグズライフ』と云う蟻が主人公の全編CGを駆使した大作。ディズニー映画の得意技である笑わせて、最後にほろりとさせる展開にしっかりハマってしまった。けれど、たったひとつ誤算があった。私は大の虫恐怖症。特に羽の生えたやつが大嫌いなのだ。蟻の国を搾取しているバッタの親分などリアルすぎて怖かった。実際、泣き出している子供もいたくらいだ。

映画と云えば、離婚するしないで揉めていた時に『ローズマリー家の戦争』とか云う題名(ナニ家だったかは定かではないのだが)のアメリカ映画をビデオで見た。夫とふたりで・・・。
段々夫婦仲が悪くなってきたふたりが、壮絶な戦いを繰り広げると云う内容だった。実際、ケンカなどという生易しいものではなくて、最後にはシャンデリアにぶら下がったふたりがずど〜んと落っこちて死んでしまうのだから、アメリカってすごいな、と思った。そういう夫婦喧嘩がホントにありそうな国だ。
私と夫は一言も喋らずに、じっと見てましたね。そして、たぶんお互いに自分たちの末路を見ているような気分だったと思う。見終わった後も、何となく気まずい思いで、それぞれの寝室に引き上げたのではなかったろうか。

それから、もう一本、やはりその頃に夫が借りてきたビデオで『男が女を愛する時』と云う映画も記憶に残っている。あらすじは、夫とのすれ違いの生活からアル中になった妻に、はじめは冷たくしていた夫だったが、結局はお互いに相手がかけがえのない人だと云うことに気がついて、最後は妻を支えてもう一度やりなおそう、と云うような内容だったと思う。
これは、平常時に見たら泣けたと思うのだが、見終わった後で夫がぽつりと、この夫の気持ちがわかる、というような事を云ったので私はしら〜っとしてしまったのだった。


5月4日(火) 間違い電話U

今日は、雨が降って肌寒い。新緑の季節だと云うのにおかしな気候である。
それでも春はやってきている。先日は寝ている間に蚊にお尻を刺されたし、トイレには虫が這い出してきた。うちのトレイは、暑くなるとぞうりのような形をした虫がうじゃうじゃ出てくるのだ。

昨日はつつじを見に行って死ぬ思いをして疲れたので、ピザのデリバリーを頼んだ。届いてみると伝票に別れた夫の名前が記入されていた。電話をした時に、以前の住所を言われたのでおかしいとは思っていたのだが、離婚前に注文したことがあったので、そのまま登録されていたらしい。私は離婚しても色々な事情から元夫と同じ町内に住んでいる。電話も私が結婚前に持っていたものなので、そのまま持ってきた。それで、間違い電話というのか、元夫宛てに電話がかかってくることも、時々ある。
デパートから特売のお知らせ、などと云うのは「離婚しましたから」と云って早々に切ってしまうのだが、元夫の会社から電話がかかってくるのには、参った。離婚後一年以上経っても、時々かかってきていたのだ。
「こんばんは、○○の××です。お世話になってます!課長はいらっしゃいますか?」などと、元夫の部下らしき人が愛想よくかけてくる。
「あの〜、ここには居ませんけど・・・」別れましたと云うのは、さすがに躊躇われる。そう云うと相手も変だと思うのか、慌てて電話を切るのだが、またしばらくすると、また「課長はご在宅ですか?」などと、かけてくる。困ったものである。また、こんな電話もあった。
「△□です〜。いやぁ、奥さん久しぶりです」元夫の学生時代の同窓生である。私も久しぶりに声を聞いて、思わず懐かしげな声をだしてしまう。
「あら〜、ホントにお久しぶりです〜」
「夜分すみませんけど、○クンいますか?」と、云われてハタと困ってしまった。
「あ、あ〜・・・それが、今ここには居ないんですよ〜」電話の向こうでハッと息を呑むのが判る。
どうして元夫は会社や友人に、離婚したことを知らせないのだろう。年賀状にでも一言書けば良いものをと思うのだが、男性はそういうことをするのは、嫌なのだろう。それに、男性は年賀状にそれとなく自分の名前だけ書いて出しても、誰もおかしいとは思わないかも知れない。
私は離婚した翌年の年賀状に「夫は粗大ゴミに出して、すっきりして引越しました〜」と、子供と私三人の名前で友人、知人に年賀状を出した。後で、何人かの友達から電話があったが、なぜか皆、開口一番「別れたんだって〜」と、笑いながら言ってきた。それで私の離婚のお披露目は無事終了したのだった。


5月3日(月) 高所恐怖症

今日は、友達と彼女のふたりの子供を連れて越生につつじを見に行った。うちのタロ、ジロは父親とどこかでバーベキューをしているはずだ。
夕べからタロとジロが父親のところへ泊まりに行ってしまったので、今日は私はひとりで起きなくてはならなかった。休みの日に9時前に起きたことなどない私は、不安で仕方がなかった。友達との約束は10時だったが、夕べは気になってなかなか眠れなかった。まるで、遠足前の子供である。(私は遠足前に眠れない子供だった)
ところが、気になっていたせいか、今朝は6時半に目が覚めてしまった。いくら何でも早過ぎるが、また寝てしまったら絶対に起きられない。仕方なく、起き出して、台所の床のじゅうたんの上でごろごろしていて、結局また1時間ほど寝てしまった。

越生には、2年ほど前に梅を見に行ったことがある。と云ってもその時は寒くてまだ梅など、どこにも見当たらなかった。でも、電車で30分ほどで行かれるこんな近くに、のどかないい処があるんだな、と思ったものだ。今日は、ちょうど五大尊つつじまつりと云うのが行われていたそうで、二両編成の電車は満員だった。
つつじはと云うと、小山の斜面にどわーっと咲いていた。そこへ行くのに、山道を登ったり、降りたりして行ったのだが、つつじの咲いている処がまた、ものすごい急斜面で、皆の後ろについて上の方まで登ってみたのはいいが、下を見てびっくり。まるで、崖っぷちに立っているようである。下の方にいる人たちが、模型の人形のように小さく見える。その時になって私は自分が高所恐怖症だった事を思い出した。
ひゅ〜っと風が吹きつけるだけで、斜面を転げ落ちている自分の姿が目に浮かび、腰が抜けそうになる。友達やその子供たちは「いい景色ねえ」などと、はしゃいでいるが、私は内心それどころではなかった。
弁当を食べていても、下界を見下ろすとお尻がむずむずしてくる。おむすびを見れば、ああ、これを落としたら、ころころとどこまでも転がり落ちて行くに違いない、まして私のようにデカイ物体が落ちようものなら・・・ひえ〜!!と想像が想像を呼び、パニック状態。私の頭の中では、子供の頃に読んだ童話の「おむすびころりん」の場面が浮かんでいる。そして、物語でねずみたちが歌っていた
「おむすびころりん、すっころりん・・・」と云う歌声がエンドレスで流れている。
とても、のんびり弁当を食べる気分ではない。おにぎりを大急ぎで喉へ押しこみ、私はひたすら恐怖と戦っていた。そんな時に「写真をとろうよ」と云う友達の声に、よせばいいのに「私が撮ってあげるから〜」と、平気な顔をして斜面をずりずりと降りて、下界に背を向けて立ってしまった。
ああ、今私は何もない空間に背中を向けている。そう思っただけで、そのまま後へ卒倒しそうだった。私は、どうしてこう、おっちょこちょいに出来ているんだろう。自分の性格を呪ったね。
食事も終わり、(私以外の人は)のんびりと一服したところで山を降りることになった。ああ、やっと人間界へ帰れるんだ。へっぴり腰でよろよろと、山の斜面を下って、何とか下界に着いた時には、足はがくがく震え、冷たい風が吹いていると云うのに、私ひとり額に汗をかいていた。それなのに、私はこんな事を友達に云っていた。
「また、来たいね〜」・・・こういう性格だから、自分で自分の首を締めることになるんだな、いつだって。

ちなみに今日、買ったおみやげ。おまんじゅう(3ケ入り)、梅干ふた袋・・・


5月2日(日) 腹の虫 V

段々、書くネタがなくなってきたな。じゃ、ちょっとキタナイけど、あの話でもしましょうか・・・

中学の時に化学(当時は理科だね)の先生から聞いた話なのだが、当人の話だったのか他の人の話だったのかは忘れた。
ある女性が歩いていて、ふとスカートの下から糸が出ていることに気がついた。
あら、みっともない、と思いその糸を引っ張った。
するとその糸はずるずるっと出てきたが、引っ張りながら本人はちょっと青ざめていた。
なぜなら、その糸だと思った物体は、長さが1メートル以上もあるサナダムシだったそうだ。