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4月10日(土) 雨の土曜日
昔、テレビのコマーシャルで「雨が降ってる日曜日〜坊やひとりでどうしたの〜あそこの角で転んだの〜そんなに急いでどうしたの〜明星チャルメララーメン!パパと一緒に食べたいな〜」 と云うような歌が流行ったが、今日は土曜日だ。雨が降っていた。
子供にドラえもん映画を見せに連れて行く約束をしていたので、今日出かけることにした。雨が降っていても映画館の中にいる分には関係ない。こう云う日に映画を見た方がいいのではないかと考えた。 電車で市の中心部に出て、そこからバスに乗る。晴れた日なら歩いてもいいのだが、雨足も強くなってきたのでバスを利用することにしたのだ。後に並んだ中年女性が「何分のバスを待っているのですか」と聞くので4時3分と答えたのだが10分を過ぎ、20分を過ぎてもバスは来ない。子供たちはイライラして文句を言い始める。
「歩くのが嫌だと云ったのはお兄ちゃんじゃないの」あまり長男がぶつぶつ云うので思わず私も声を荒げた。
「それじゃあすべては僕の責任だって云うわけ?」長男が口をへの字にして云う。
その通りなのだが、追求してフテ腐れられても面倒なので知らん顔をする。
結局、今から行っても映画の時間に間に合わないので今回はやめる事にして帰宅した。
こういう日には、やはり出歩かないで家でラーメンでもすすっていた方が良かったと云うことか。
4月9日(金) 子育て遺伝子
今日の読売新聞朝刊にこんな記事があった。
『哺乳類のメスの子育てには父親からの遺伝子が大きく影響することを、東京工業大学の石野史敏助教授と英ケンブリッジ大のグループが突き止め』たそうだ。
遺伝子の中には父親から受け継いだものしか働かない遺伝子があるのだという。その遺伝子ペグ3を壊したオスとメスを交配させた処、メスは生まれた赤ちゃんに対して子育て行動を一切放棄し、赤ちゃんマウスはすべて死んでしまったという。
記事は『人間の子育ては遺伝子だけで決まるわけではない』と石野助教授も言葉で結ばれている。
それにしても、子育ての遺伝子を父親が持っているとしたら、今まで言われていた「母性本能」とは一体、何だったのだろうか。
母性本能と云っても子供を産み、育てて行く中で芽生えてくるもので、最初から女性に備わっているものではないと云うが、自分の場合を考えると、私はどちらかと云うと父親からの遺伝子が母性本能を上回っているようだ。
私の父は大正生まれで、子供の頃は神童と云われるほど頭が良かったそうだ。家が貧しかったため進学は諦めていたのだが、先生が上の学校へ行けるように計らってくれたらしい。しかし、せっかくの先生の好意が仇となり、進学した旧制高校で始めたクラブ活動のバンドにのめり込み、ついにはバンドマンとなり、松竹少女歌劇団を退団したばかりの母と知り合い結婚した。
若い頃の父は飲む、打つ、買うの三拍子揃った遊び人で次々に子供が生まれても、家庭など顧みる人ではなかったらしい。愛人と暮らしている時に私の兄である長男が生まれたと聞いて、名前を付けて電報を母に送ってきたという人である。
兄の名前は今時珍しい「一郎太」と云うが、私はこんな名前には時代劇くらいでしかお目にかかった事がない。(俳優で同名の人がいるが本名だろうか)母は、
「変な名前だと思ったけど、電報にそう書いてあったから、他の名前にする訳にもいかないし…仕方なく役所に届け出たのよ」
と云っていた。兄がその名前を嫌がっているのは云うまでもない。
子育てなど初めからする気もなかったようだ。私が生まれた頃には、やっと女性関係はきれいになったようだが、子供の頃の父の思い出はとにかく怖い人と云う印象であった。私は父には可愛がられ、一度も叱られたことがないのだが、兄や姉たちは年中殴られたり、お灸を据えられていたものだ。
私は、息子がふたりいるけれど、元来子供好きな方ではない。どちらかというと、子供は嫌いである。独身の頃、レストランなどで騒いでいる子供がいると、心底憎らしく思ったものである。自分が子供を持ってみて初めて、子供というのはうるさいものである、という事が判った。自分で、自分の子育てを省みても積極的に子供と係わり合おうとした事はない。わがままな母親である。
息子たちも私のそんな母親振りを身に染みて判っているせいか、私が好きな事に熱中しているときには私に近寄ろうとしない。下手に近寄って私の怒りを買うことを避けているのだ。不憫といえば不憫な息子たちである。
こんな母を息子たちはどんな目で眺めているのだろうか。大人になった時にどんな感想を云うか楽しみである。
4月8日(木) 一生独身
夕べ、歯を磨いていたら友達のS女から電話が掛かってきた。
「ま〜た、インターネットやってたでしょう。せっかく良い知らせだから早く聞かせてあげようと思って何度も電話してたのよ」
県営住宅の応募用紙をS女に取ってきてくれるように頼んでいたのだ。新築なので35戸の募集がある。こんなに募集戸数が多いのだから、もう当選したも同然だとS女は云う。
「だってお宅、母子(家庭)よ〜。他の人より当たる確立、高いのよ〜。これで外れたら、よっぽど運がない人間だって事だわよ」
そこまで云うか。
「だけど、本当に当たるかなぁ。私くじ運悪いのよう」
「だ〜め!そんな弱気が貧乏神を呼ぶのよっ。当たる、当たるって自分に言い聞かせなくちゃ」
「そうか、そうよね。前向きに考えなくちゃねえ」
私もすぐその気になりやすい質の人間だわい。S女に、絶対当たるって!と云われているうちに、本当に当たったような気分になって来た。入居に掛かる費用と引越し代がこれくらいで、この借家を出る時には、大家さんいい人だから、敷金が少しくらいは戻ってくるかも知れない・・・などと、頭の中ではすっかり引っ越す算段をしている。
引越し祝い持って行くわよ〜と、S女はなぜか私以上に嬉しそうだ。
「ね〜、そしたら一生、死ぬまでそこに住めるよ〜。良かったじゃな〜い」
ちょっと待て。私は一生、死ぬまで、ひとりで暮らすワケ?
4月7日(水) お入学
息子たちの学校では明日から新学期が始まる。入学シーズンである。
ある人から聞いた本当の話。
中学受験というのは高校受験よりも難しいらしい。特に有名私立中学校の入試問題は東大生でも解けないのだそうだ。受験するのは小学生である。小学生に大学生でも解けない問題を出してどうするつもりだ。そうして入学した子どもに何を教えるのだろう。
ところで、東京の名門、超難関 K中学校では、新学期の初めにカタカナのテストをするのだそうだ。
お受験用の勉強ばかりしてきた子どもたちなので、中にはカタカナも満足に書けないお子様がいるのだと云う。
東大生でさえお手上げの問題をスラスラ解いて、幼稚園の子どもにでも書ける字が書けない。
これでいいのか!?日本の将来はどうなるのだ〜っ!!
4月6日(火) 老化現象
最近とみに記憶力が落ちてきているのを実感する。前日に何を食べたのか、思い出せないなどは日常茶飯事である。
以前は息子たちに自立心を植え付けるためにも
「あんたたちは、働くようになったら、自分でアパートでも借りて生活するのよ。いつまでもお母さんの世話になるなんて考えていたら駄目よ」
などと云っていたのだが、このところ、電気の消し忘れはともかくとして、ガス台の火の消し忘れまでするようになり、
「お母さんがひとりで暮らしたら、ストーブを消し忘れて火事を出したりしそうだから、どっちかひとりはお母さんと暮らしてよ」
と、お願いするようになってしまった。いつまでも、若いつもりでいたけれど、息子たちが成人する頃には、こっちが世話になる確立の方が大きいことに今更ながら気がついた。
嫁に嫌われないように、かわいいおばあちゃんになるよう、今から心掛けておこうと思う。が、私を知る人たちは
「あんたは絶対いじわるバアサンになる!」と云っている・・・
4月5日(月) 息子の特技
長男のタロはぜんそく持ちだ。1歳の時には、小児喘息と診断された筋金入りのぜんそく持ちである。そんなタロには人にはない特技がある。 「人間低気圧探知機」と我が家では呼んでいる。天気が崩れる前には、必ずぜんそくが出るのである。季節の変わり目の今のように天気が一日毎に変わり易い時期にはてきめんだ。
夜になるとひゅーひゅーと喉が鳴る。気の毒だが、今の医療では完治できないらしい。それなら、こうした特技を利用して将来は天気予報官にでもなればいいのだが、本人は電車の運転手になりたいと云っている。
4月3日(土) 子供の発想
その1.しりとり (風呂場にて)
ジロ 「どろぼう!」
タロ「う〜、馬の上腕骨!」
その2.子供
ジロ 「タマタマがふたつ入っているから子供がふたり生まれるの?」
母 「…そうだね」
ジロ 「でも、ひとつは潰しちゃう」
母 「どうして!?」
ジロ 「子供はひとりで充分。だって、イロイロと大変じゃない」
…何を参考にして、云っているのか?
4月2日(金) 母の苦労
ビデオのリモコンが動かなくなったので、リモコンを分解していたらマイナスドライバーで手に二ヶ所も穴をあけてしまった。
接触が悪くなっているらしいので、基板とケースの間に厚紙を挟んでカバーを元に戻す。電池のカバーはとうに紛失しているので、何か食品が入っていたプラスチックのトレーを切ってカバー代わりにしている。セロテープでぐるぐる巻きにして修理完了。これで、当分は大丈夫だろう。
今朝、パンを切らしている事に気がつき近くのコンビニに行った。パンとミルクティーを買って帰る。
昼、今朝飲んだミルクティーがほんの少し残っていた。
「あら、まだ残っていたんだ」と私が云うと、ジロが
「僕も飲みたかったのに…」
ミルクティーは1本しか買わなかったのだ。
「だって誰もちょうだいって云わないからさ〜」
と、ジロが声を大にして云った。
「ちょうだいって云ってくれる人じゃあないでしょう!」
あははは・…。息子よ、そりゃあないぜ。
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